国債とは、国が行う借金のことです。
債券を発行することで、個人の投資家や企業、銀行から資金を集めます。
国債は発行時に利息と償還期限(返済期限)が定められています。
資金を貸し出した投資家や企業などは、債券を保有することで貸し出した元金と利息を受け取ることができます。
ただし、国債の中には利回りが変動するものも存在し、保有する国債の利回りが一定でないものもあります。
また、中央銀行が国から直接国債を購入することは、各国の法律で制限されています。
日本では第二次世界大戦時に、日本銀行が国債を直接大量に購入したためにインフレが起き、日本経済が破綻した歴史があります。
基準金利
日本政府が国債を発行する際の利回りは一定ではありません。
その時の日本経済の状況を見て利回りを決定します。
具体的には、日本経済の調子が良く物価が上昇しすぎるリスクがある場合は利回りを大きくします。
逆に、経済の調子が悪い時は利回りを小さくし、世の中へお金が出回るように促します。
変動金利
国債の中には利回りが変動するものがあります。
日本国債のうち、個人が購入できる「変動10年」がそれに該当します。
「変動10年」では、前述した基準金利に0.66を掛けた数値が利回りになります。
基準金利同様に、日本経済の状況に合わせて利回りが設定されるのです。